【ハンドルポジション】トライアル自転車のハンドル前倒しは悪?

パーツ

自転車トライアル(以後、BTR)でちょっとはやりのハンドルバーセッティング…

ハンドルバー前倒しセッティング。
MTBやロードじゃありえないセッティングですよね(笑)
一見おかしな角度に思えますが、割と見かけます。

  • 前倒しは初心者にはおすすめしない!
  • 前倒しは手首を傷めやすい

などと言われるけど、実際どうなの?

そんな疑問に、人間工学的な視点でお答えしていきます。
※「前倒しセッティング」は角度が直角より前に傾いている状態とします

  1. トライアル自転車のハンドルバー前倒しは、初心者におすすめしません
  2. トライアル自転車の前倒しセッティングのメリット:刺しやすい
  3. トライアル自転車のハンドルバー起こしセッティングのメリット
  4. トライアル自転車のハンドルバーのおすすめ角度
  5. トライアル自転車のセッティングの正解は「ハンドルを意識しない」
  6. トライアル自転車のハンドル前倒しは悪?まとめ

トライアル自転車のハンドルバー前倒しは、初心者におすすめしません

「やっぱりかー!」って聞こえてきそうです(笑)

  • 脇が開く
  • 身体が前にもっていかれる
  • 肘に負担がかかる

などのデメリットがあります。

脇が開く

肘を大きく曲げると、手首が自然な角度になります。
これだと脇が開いちゃいますよね。
石がごろごろしている斜面などで、ハンドルがとられやすくなります。
脇を締めるために、自転車のハンドルは基本手前に向けるんです。

身体が前にもっていかれる

横から見るとこんな体勢。
肘が開くので、ハンドルを持っていかれやすいです。
※ブレーキレバー直すのを忘れて手首が不自然です

肘に負担がかかる

ためしに脇を思いきり開いて「腕立て伏せ」してみてください。
すっっっごくきつくないですか?
上腕二頭筋を鍛えられますが、あるていど筋力がないと肘を痛めやすいんです。

トライアル自転車の前倒しセッティングのメリット:刺しやすい

じゃあ前倒しセッティングはデメリットしかないの?

そういうわけでもないんです。
メリットがないなら誰もやらないです。

※「ハンドルが近い」という理由で前倒ししている人も居ます

腕や胸の筋肉を使える

この体勢って見覚えがありませんか?
そう、「腕立て伏せ」の体勢です。
よりおおきな筋肉、「腕や胸の筋力」を使えるんです。

「前のめりの姿勢に耐えられる」んです。

肘を大きく曲げられる

前倒しセッティングは、肘を大きく曲げられる。
より、前のめりになることができます。

結果、刺しやすい

  • ハンドルを押しやすい
  • 前のめりになりやすい

つまり、「刺し」がやりやすいということになります。
ちなみに、「角度の浅いハンドルは刺しやすい」も同じ理由です。

前倒しセッティングは上級者向け

ぎりぎりフロントが届くところに思いきり前加重!!(=刺し)
という場面では、前倒しセッティングが活きてきます。

でも、初心者は「刺し」なんてやりませんよね。
思いきり「刺し」ができるなら、もう初心者ではありません(笑)

デメリット覚悟でMAXの刺しをする!

前倒しセッティングはこのためです。

トライアル自転車のハンドルバー起こしセッティングのメリット

ここまで起こす必要はないけど…

MTBやママチャリはこんな角度なので、見なれた感じがしますね。
ここからは「起こしセッティング」のメリットを解説していきます。

自転車トライアルはほとんど「引く」動き

  • ウイリー
  • ダニエル
  • ダニパラ
  • etc…

BTRの技のほとんどが、「引く動き」ですよね。
押す動きはすくないです。

「押すより、安定を重視」

したセッティングが、乗りやすいと言えそうです。

脇を締めると安定する

起こしセッティングの写真です。
脇が締まっています。
肩から手がほぼ一直線。

前倒しセッティングの場合はこう。
「なんか不安定そうだな~」って思いませんか?

肘が動くので、横ブレに弱いんです。
ちょっと失敗しただけでも、ハンドルが「がくっ」となってしまいます。

脇が締めると安定する

おわかりいただけました?

懸垂マシンも脇が締まる

画像提供:せいろん

これは懸垂マシン。

そう、懸垂マシンも「安定を重視」したセッティングなんですよ。
逆向きだったら腕がガクガクして、つらそうです(笑)
肘も痛そうです。

トライアル自転車のハンドルバーおすすめ角度

じゃあハンドルバーはどんな角度がいいの?

おすすめは「45度くらい」です。
このあたりから始めておけば、間違いないかな~と思います。

「ハンドル角度の延長線に肘がある」

ほうが、脇が締まるからです。

スタンディングの場合

「センターに乗るスタンディング」です。
ちょっと肘のほうが下くらいですね。

ダニエルの場合

ちょっと肘のほうが上です。

45度くらいなら、どの姿勢にもそこそこ合うんです。

上級者になるとダニエルが多くなる

上級者になればなるほど、ダニエルが多くなります。
だからハンドル前倒し(気味)になっていくんですね。

名前は伏せてますが、この方も詳しい方です。

どんな技も安定から

どんな技も、不安定からは繰り出せませんよね。

安定こそがうまくなる近道

なんです。
まんべんなく安定させるために、まずは45度くらいがおすすめです。

>>>関連記事:自転車トライアルの練習でもっとも大事な基礎【センターに乗る】

トライアル自転車のセッティングの正解は「気にならなくなる」

すべての技に最高のセッティングは、ありません。
なにかを伸ばしたら、なにかがスポイルされます。

ほどよいところで妥協して、しばらく乗ってみましょう。

ハンドルを意識しなくなったら、それが正解

「あっいい感じ?これでしばらく乗ってみよう!」

と思ったら、そうしましょう。
気にならなくなったら、セッティングはいったん完成です。

「ハンドルを意識しなくなる」

そうなったら、最高です。
ライディングに集中して楽しめるのがベスト・セッティングですよね!
思いきりBTRを楽しみましょう!

トライアル自転車のハンドル前倒しは悪?まとめ

  • トライアル自転車のハンドルバー前倒しは、初心者におすすめしません
  • トライアル自転車の前倒しセッティングのメリット:刺しやすい
  • トライアル自転車は「押すより安定を重視」
  • トライアル自転車のハンドルバーのおすすめ角度は45度
  • トライアル自転車のセッティングの正解は「ハンドルを意識しない」