自転車トライアルのトップライダーがカーボンフレームに乗る理由

トライアル

  • 「軽そう」
  • 「ぶつけたら割れそう」
  • 「高そう」

そんなイメージのあるカーボンフレーム。
ロードバイクのカーボンフレームの場合、

落車=廃車

というのが一般的です。
落車したロードバイクの多くは、クラックが入ってしまいます。

トライアル自転車(BTR)に不向きな素材と思われます。

しかし実際には、多くのトップライダーが乗っています。

カーボンとは、どのような素材なのか?

  • 「カーボンフレームにしたらうまくなれるかな?」
  • 「自分の乗り方はカーボンフレームに向いているかな?」

そんな疑問にお答えしていきます。

カーボン素材のメリット

形状および設計の自由度が高い。比重が小さく、比剛性と振動吸収性が高い。現状では実質唯一の自転車競技車用素材である。
(Wikipedia引用)

ちょっとわかりづらいですね。
わかりやすく解説いたします。

比重が軽い

  • 鉄:7.8
  • アルミニウム:2.7
  • カーボン1.8

鉄やアルミニウムに比べ、非常に軽いです。

カーボンのBTRフレームは、1kgを切ることもあります。

強度が高い

  • クロモリ:0.7
  • アルミニウウム:2.1
  • カーボン:18.4

これは比重と引っ張り強度の割合。
数値が高いほど「軽くて強い」素材です。
※金属やカーボンの種類によります

カーボンは、強くて軽いフレームを作れます。

金属疲労しない

  • 鉄、クロモリ:小さな負荷では金属疲労しない
  • アルミ:必ず金属疲労する
  • カーボン:疲労しない

限界を超えない限り、カーボンは折れることはありません。

よくクラックを入れてしまう、パワー系ライダー向きと言えます。

カーボンフレームのデメリット

カーボンモノコックの製品はメーカーの技術により性能が大きく左右する。フレーム構造に比べて解析が困難であることに加え、炭素繊維の持つ特質――引張の力には強いが剪断の力には弱い、剛性(ヤング率)の高いものほど圧縮に弱いなど――により、繊維の種類や方向を綿密に設計しなければならないためである。そのため十分な性能を得るには有限要素法等の強度解析や独特のノウハウが必要とされる。

「なんのこっちゃ?」
かいつまんで説明いたします。

設計が難しい

「引っ張りに強いが、剪断に弱い」という特性のため、設計がむずかしいです。

首をかしげないでください(笑)
つまり、

さけるチーズでフレームを作るようなものです。

ひっぱっても切れませんが、かんたんに裂けますよね。
さけるチーズで、「いろいろな力に対して強いフレーム」を作るのには技術が必要です。

加工コストが高い

カーボンは、手作業による加工が多くなってしまいます。
人件費は、機械加工よりもコストがかかります。

設計もむずかしいので、合わせるとかなりのコストになります。
カーボンフレームが高いのは、仕方ないのです。

凹まない

カーボンは凹んだらそのまま割れてしまいます。
クロモリやアルミと違い、

凹んじゃったけど乗るのには問題ない!

とはいかないのです。
「カーボンロードバイクは落車したら廃車」は、ここからきています。

とはいえ、BTRのカーボンフレームはちゃんと考えられているようです。
転んだからといって、かんたんに折れることはありません。

劣化する

  • 紫外線で劣化する
  • UVカットレジンを使っているから劣化しない
  • 樹脂の含有率は10%程度なので紫外線の影響はあまりない
  • UVカットレジンは数年で効果がなくなる

など、諸説いろいろあります。

フレームが折れたのは見たことがありませんが、

  • ハンドルバー
  • フロントフォーク

などが折れることはあります。
やはり、すこしづつ劣化していくと考えたほうが良いでしょう。
(アルミの部品も、いつか必ず折れます)

意外と知られていない事実:アルミは必ず折れる

  • カーボンほどではないが軽い
  • 硬いフレームが作りやすい
  • 安く作れる

など、メリットが多いアルミフレーム。

実は、カーボンやクロモリにはないデメリットがあるのです。
アルミには、疲労強度の限界点が存在しません。
ちいさな負荷でも、金属疲労を溜め込んでしまいます。

アルミは、必ず折れます。

アルミのはりがねはかんたんに折れますよね?
鉄のほうが金属疲労しにくいからです。

  • フレーム
  • ハンドルバー
  • ステム

アルミの部品はすべて消耗品ということですね。
神経質になる必要はありませんが、数年に一度は交換しましょう。

カーボンフレームに乗る最大のメリット

やはり、「金属疲労しない」という点です。

  • 乗る時間が長いライダーさん
  • パワーのあるライダーさん

には、ベストチョイスと言えます。

特に、アルミフレームをしょっちゅう折るライダーさん。
初期投資は高いですが、コストパフォーマンスは良いです。
※自転車を放り投げがちなライダーさんを除きます

カーボンフレームに乗っても急にうまくはなりません

自転車に乗るのは人間です。
カーボンフレームに乗っても、急激にうまくなったりしません(笑)

高性能がメリットになるのは、

  • 実力が近いライバルと勝負するとき
  • パワーがありすぎて自転車を壊してしまう場合

だけです。
無理して買って、遊びにいけないのでは本末転倒です。

ちょっと重くても、健康な自転車であれば充分です。
できれば、自分よりちょっと上手な人と乗るのがおすすめです。

>>>関連記事:【10万円以下】トライアルを始める人におすすめの自転車5選
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形あるものはいつか壊れる

  • カーボンは劣化する
  • クロモリは錆びる
  • アルミは疲労する

形あるものはいつか壊れます。
自分にとって、どれが一番合っているのか?考えてみてください。

  • 自分の実力に合っている
  • 無理せず買える価格
  • なんとなくピンときた

これが、あなたに合っている自転車です。

自転車トライアルのカーボンフレーム紹介

CLEAN

カーボンBTRフレームの駆け出し、CLEAN。
CLEANは、数々のチャンピオンライダーを生み出しています。
性能の高さは言うまでもありません。

Cleantrials(メーカー公式サイト)

MAESTRO Pro-C

20インチチャンピオン、寺井一樹選手も乗っているMAESTRO。
玉数は少ないですが、性能は折り紙つき。

Ohma products(代理店サイト)

BREATH Carbon

日本に入ってきたのは割と最近のBREETH。
まだカーボンモデルに乗っているライダーを見たことがありません。
しかしアルミモデルの評判のいいBREETHなので、期待できます。

Ohma products(代理店サイト)

自転車トライアルのトップライダーがカーボンフレームに乗る理由 まとめ

  • 軽くて強い
  • 金属疲労しない
  • カーボンフレームに乗っても急にうまくなるわけではない
  • 上級者にとってコストパフォーマンスがいい
  • 形あるものは壊れます
  • BTRカーボンフレーム紹介