【トップライダー愛用】油圧に負けない正しいVブレーキセッティング

パーツ

  • 「やっぱり自転車のブレーキと言ったら油圧でしょ!」
  • 「Vブレーキなんてオワコン」
  • 「Vブレーキって安い自転車についてるブレーキだよね?」

えー…
ぶっちゃけ、Vブレーキは油圧リムブレーキより効きます。
ちゃんとセッティングできていない人が多いだけなんですよ。

自転車トライアル(BTR)では、Vブレーキブームが再来しつつあります。
見てのとおり、このライダーは相当な腕前です。

コストダウンのために、Vブレーキを使っているわけではありませんよ。
性能を考えた結果、Vブレーキを選択しているのです。

>>>関連記事:【トライアル自転車】MAESTROはどこで買えるの?【カーボン】

トップライダーも愛用するVブレーキの正しいセッティングと、
メリット、デメリットを解説します。

ちなみに、メカニカルディスクにも使えます。

  1. Vブレーキのメリット
  2. Vブレーキのデメリット
  3. 油圧に負けないVブレーキにするセッティング方法
  4. おすすめのVブレーキパーツ
  5. 関連記事
  6. 油圧に負けないVブレーキセッティングまとめ

Vブレーキのメリット

  • 値段が安い
  • 引きが軽い
  • よく効く
  • メンテナンスがかんたん

これがVブレーキのメリットです。
「うそやん?」と思った方もいることでしょう。
このあと解説します。

値段が安い

  • 油圧ディスクブレーキ:5,000円~(超ピンキリ)
  • 油圧リムブレーキ:15,000円~
  • Vブレーキ:2,000円~

値段は圧倒的にVブレーキが安いです。
安いモデルでも、充分な性能があるのもメリットですね。

引きが軽い

「いやいや、油圧のほうが軽いでしょ!!」
そんなこともないんですよ。
だって、油圧ブレーキには「シールの抵抗」がありますからね。

油圧シールの抵抗>ワイヤーの抵抗

しっかりセッティングすれば、こうなります。

「HopeTrialZone」と、だいだい同じくらいにはなりますよ。

よく効く

Vブレーキは、てこの原理でよく効くようになっています。
構造的に、油圧リムブレーキよりよく効くんですよ。

それにはデメリットがありますが、後ほど紹介します。

メンテナンスがかんたん

油圧ブレーキのエア抜きってけっこう面倒なんですよね。
慣れていても、まったく手を汚さないことはほぼ不可能。

Vブレーキなら、メンテナンスはかんたんです。
慣れていれば、組むのに15分とかからないくらいですね。

Vブレーキのデメリット

  • 油圧リム台座に使うには、アダプターが必要
  • 泥に弱い
  • ストリートトライアル自転車には向かない
  • リムとのクリアランスが狭い

Vブレーキのデメリットはこんな感じです。

油圧リム台座に使うには、アダプターが必要

こんな感じのアダプターを使います。
これがけっこう値が張ります。

とはいっても、油圧リムブレーキより安いんですけどね。

泥に弱い

泥をかぶると、ワイヤー内部に侵入してしまいます。
「ザラザラ…」という感触がして、効きやタッチが悪くなります。

MTBに使われなくなった理由がこれですね。
泥の中を走らないのであれば、問題ありません。

ストリートトライアル自転車には向かない

  • バースピン
  • テールウィップ

これらに対応するためストリートトライアル自転車は、
ブレーキホースを極端に長くします。

これをワイヤーでやると、抵抗が増えてしまうんですよ。
効きやタッチが悪くなるので、ストリートトライアルにはおすすめしません。

リムとのクリアランスがせまい

「てこの原理で効きがいい」
ということは、クリアランスがせまいということでもあります。
油圧リムブレーキに比べると、リムの触れに弱いんです。

解決策がありますので、後ほど紹介します。

油圧に負けないVブレーキにするセッティング方法

Vブレーキのメリットとデメリットは、おわかりいただけましたか?
それでは、油圧に負けないVブレーキにする方法を紹介します。

とはいっても、めちゃくちゃかんたんです。
ワイヤー交換ができれば大丈夫。
あなたの自転車も、油圧に負けないVブレーキにしましょう!

ブレーキ本体を取り付ける

ブレーキボルトにグリスを塗りましょう。
ここはどんなグリスでもOKです。

ブレーキ本体を取り付けたら、
「まっすぐリムに当たるように」ブレーキシューを取り付けます。
指でブレーキをかけて、ブレーキシューを締め付けるだけです。

ワイヤーのとり回しがキモ!

Vブレーキは、ワイヤーの取り回しがキモです!
「なるべく一筆書きになるように」長さを決めます。
※白いほうがVブレーキワイヤーです。

これだと長すぎ。
「右→左」と、曲がっている部分が抵抗になります。

これくらい短くしたほうが、より「一筆書き」になります。

ハンドルを切っても問題なし!
90度以上切ることはないので、これで充分です。

ワイヤーの末端処理

長さを決めたら、アウターワイヤーをカットします。
ニッパーでもなんでもOKです。

末端はささくれているので、削って平らにします。
私はグラインダーを使っていますが、ヤスリでもOKです。
削り終えたら、とがったもので穴をぐりぐりしましょう。(軽くでOK)

このキャップは、かしめないでください。
ワイヤーがつぶれて、抵抗が大きくなります。

かしめなくても構造的に抜けませんから、問題ありません。

アウターワイヤーに給油する

  • テフロンコートワイヤーの場合:さらさらのオイルスプレー
  • ふつうのワイヤーの場合:モリブデンラバーグリス

これがおすすめです。
アウターワイヤーにぷしゅっと吹き付けるだけです。
後ほど商品リンクを紹介します。

ワイヤーを取り付ける

ブレーキワイヤーをレバーにつなぎます。
普通につなぐだけです。

ブレーキワイヤーを、ブレーキ本体につなぎます。
ここでだいたいの引きしろを決めましょう。

私はこれくらいの引きしろが好みです。

フレーム純正のワイヤー留めは使わない

フレームについているワイヤー留めは使いません。(重要)
ワイヤーが”うねうね”するので、抵抗が増えてしまいます。
変わりに「ワイヤークリップ」という部品を使います。

私はホームセンターの配線止めで代用してますが、不恰好です(笑)

今回は1箇所留めでいきます。
ワイヤーがきれいに一筆書きになっていますよね。
ここがキモです。なるべく一筆書きになるように!

「ワイヤーが身体に当たる!」
という方は、留める場所を増やしてもOKです。
なるべくうねうねしないように。

リターンスプリングはなるべく弱く!

このボルトは、「リターンスプリングの調整ボルト」です。
片効きを調整するだけはありません。

  • 締める→引きが重くなる
  • ゆるめる→引きが軽くなる

片効きを調整しつつ、
リターンスプリングを「できるだけ弱く」調整しましょう。
ブレーキレバーは軽く引けるほうがいいですよね?
(やりすぎはダメです。ブレーキの離れが悪くなります)

ブレーキレバーを微調整したら完成!

あとは通常どおり、ブレーキレバーを調整したら完成です!

単純なことの積み重ねですが、びっくりするくらい変わりますよ。

まずは今のワイヤーを調整して、試してみてください!

おすすめのVブレーキパーツ

正しいセッティング方法はおわかりいただけましたか?

  • 「どんなVブレーキを使えばいいの?」
  • 「なんかちょいちょい変なパーツ使っていたような…」

と疑問に思ったあなたのために、
Vブレーキの性能を100%活かすパーツを紹介します。

SHIMANO DEORE Vブレーキ

なんてことない普通のVブレーキです。
これでも必要充分です。

SHIMANO DEORE Vブレーキ 税込2,045円(amazon)

Litepro 超軽量Vブレーキ

「ほかのVブレーキとなにが違うの?」
このブレーキは、軸にベアリングが入っているんです。

ベアリング入りなら、力がかかってもスムースに回転できます。
握りこんだときの効きが良くなります。
かなり体感できますよ!

タイヤに当たるので、ロングタイプを選んでください。

Litepro 超軽量Vブレーキ 前後セット 税込7,300円(amazon)
Litepro 超軽量Vブレーキ 片側(左右) 税込2,768円(amazon)

AVID ブレーキレバー Pair Speed Dial7

レバー比が調整できるブレーキレバーです。
このブレーキレバーなら、Vブレーキのデメリット、
「リムとのクリアランスがせまい」を解消することができます。

自分好みに調整してください!

AVID ブレーキレバー Pair Speed Dial7 税込3,787円(amazon)

Vブレーキアダプター

油圧リム台座にVブレーキを取り付けるには、アダプターが必要です。

タッチをかっちりさせたいなら、ブレーキブースターもおすすめです。
Vブレーキアダプターの下に取り付けるのが、効果が高いです。

Vブレーキアダプター(あじと)
ECHO 4点式ブレーキブースター 税込6,300円(あじと)

ダイアコンペ オープンリードパイプ

ブレーキワイヤーは、「継ぎ目」の部分がもっとも抵抗になります。
オープンリードパイプなら、継ぎ目を4箇所から2箇所に減らすことができます!
マイナーな部品ですが、リードパイプはこれ一択!

ダイアコンペ オープンリードパイプ 税込350円(amazon)

ブレーキワイヤー

ブレーキワイヤーにはいろんな種類がありますが、
PTFE(テフロン加工)タイプがおすすめです。
引きがすごく軽くなります!

Ruler PTFE ブレーキインナーワイヤー 税込457円(amazon)
NISSEN CABLE ステンレスアウターケーブル 税込1,100円(amazon)
Alligator アウターケーブル Bullet Proof 税込4,300円(あじと)

ブレーキケーブルガイドクリップ

Vブレーキの性能を100%引き出すには、ワイヤーの取りまわしがキモです。
「一筆書き」の取りまわしにするためには、ガイドクリップは必需品です。

ブレーキケーブルガイドクリップ 税込1,559円(amazon)

オイル・グリススプレー

ワイヤーをスムースに動かすには、潤滑剤が必要です。

  • PTFEワイヤーならさらさらなオイル
  • ふつうのワイヤーならモリラバーグリス

がおすすめです。
ぶっちゃけPTFEなら、クレ556とかでもOK。

イチネンケミカルズ ペネトンA PTFEワイヤー向け 税込856円(amazon)
ニチモリ ブレーキラバーグリース ふつうのワイヤー向け 税込1,545円(amazon)

トライアル用ブレーキシュー

BTRに必要な制動力を得るには、BTR用のブレーキシューが必須です。

いろいろ種類がありますが、
「トライアル用」とされているものなら、どれも抜群に効きます。

ちなみにBTRのリムブレーキは、基本的にサンディング必須です。

>>>関連記事:【ブレーキガチ効き】自転車トライアルのサンディングHowto
>>>関連記事:自転車トライアルのブレーキを死ぬほど効くようにする方法

TIOGA MTB-948V トライアル用アンバーコンパウンド 税込1,760円(amazon)
トライアル用ブレーキシュー 各種(あじと)

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油圧に負けないVブレーキセッティングまとめ

  • 自転車トライアルで最近Vブレーキブームが再来!
  • トップライダーもVブレーキを使っている!
  • Vブレーキは高級自転車にも使われている!
  • ちゃんとセッティングすれば、Vブレーキは引きが軽い!
  • Vブレーキは構造的によく効く!
  • Vブレーキはメンテナンスがかんたん!
  • リムとシューのクリアランスがせまい場合は、ブレーキレバーで解消できる
  • 泥の中を走ると、ワイヤーが渋くなる
  • 油圧リム台座の場合、Vブレーキアダプターが必要
  • Vブレーキの調整は、ワイヤーの取りまわしがキモ!
  • 「一筆書き」の取りまわしにするため、ガイドクリップは必需品!
  • リードパイプは「ダイアコンペ オープンリードパイプ」一択!
  • PTFE(テフロン加工)ワイヤーが引きが軽くておすすめ!